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「誰かが、暗闇にまぎれて彼女を殺したのだ」
ナリスはゆっくりと細い指をあげて指差した。
(クリスタル・パレス殺人事件 より)

栗本薫と言えば今でこそグイン・サーガ=ファンタジー作家というイメージが大きいかと思うのですが、実はデビューは推理小説。
作者と同名の「栗本薫くん」が主人公の「ぼくらの時代」がデビュー作、なんと乱歩賞作家なのです。
SFも多く書かれていて、今でも「エイリアン殺人事件」は名前を覚えています。ものすごく笑った記憶があったんですが、検索したら凄い内容が出てきましたからよければ何も調べずに読むのをおすすめします(汗

私自身、グイン・サーガ本編は30巻辺りで読むのやめた気がします・・・
ただ、本編を読んでいなくても外伝が楽しめるのがこのシリーズの凄いところ。
で、この外伝22巻は、事実上のオリジナル最終巻(と背表紙に書いてあるんですけど本編130巻とどっちが後に出たんでしょう・・・)。著者は既に鬼籍に入っておられ、別の方がシリーズの執筆を引き継いでいます。

この中での私の一押しは、「クリスタル・パレス殺人事件――ナリスの事件簿」。著者の一番のお気に入りキャラ、アルド・ナリスが探偵役を務める短編です。
推理ものなので細かくは省きますが、ファンタジー世界の推理小説というのも著者ならではではないでしょうか。
この「探偵ナリス」ものは、外伝では「アルド・ナリスの事件簿」と副題がついたものが2冊刊行されています。手元にあるのは事件簿1の「消えた女官」。

外伝22巻はほかには、「アレナ通り十番地の精霊」が寓話的で好きですね。
著者の後年の傾向として、耽美色の強い話も入っていて、全体としてみたら好みは別れそうです。
グイン・サーガ世界の空気を知るのには手頃な一冊かも知れません。

河東ちかラノベなび