今、警報ベルが鳴ったとしたら、あなたはどういう行動をとるだろうか?(中略)
ほとんどのひとが「何もしない」「逃げない」のだ。(人間には「自分だけは大丈夫」と期待する本能がある より)

これを買ったのは、2011年5月。東日本大震災の年でした。
なので読んでいると、あの震災の体験談をふまえて書かれたように思ってしまうのですが、奥付をみてびっくり。初版がまさかの2005年発行。つまり、過去の経験から踏まえた記述は、東日本大震災以前の地震、中越地震、奥尻島沖地震、阪神大震災といった、2005年以前の震災からのものだったのです。
もとから心理学に関心があったのですが、いやもうこれは戦慄ものでした。

私自身、東日本大震災の時は関東にいましたから、かなり大きな揺れを感じましたし、実際に、津波が押し寄せるのをライブ中継で見ていました。
それでも、車で仕事に行ってしまったんですね。
当然、地震に関連する渋滞等の騒ぎに巻きこまれました。
なぜあの状況で仕事に行ってしまうのか。この本を読んで深く反省しました。
その後の大雪等の経験でも、いざというとき、まず自分は自分で護らなければいけないという思いを新たにしたものです。

正常性バイアス、エキスパートエラーといった、専門用語的なものを知識として持っておくだけでも、いざというときの意識は違うかも知れません。
人間の行動心理に精通する上でも、ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。

河東ちかラノベなび