「……何かのアクシデントに遭遇した時に、『まさかこんなことがあるなんて』とうろたえるんじゃなくて、『こういうこともあろうかと』とニヤリと笑えるようになるのが、この部活の目的さ」(第一章 生存活動研究部 より)

鷹見氏の、ブログやツイッターでの呟きはいつも参考にさせていただいてるんですが、実際に作品を読むのはこれが初めてだったりします。
なんのきっかけでこの本を知ったかというと、「冒険野郎マクガイバー」という古い外国ドラマに似たようなお話がないか、いろいろ検索していたら、なにかの拍子にこの作品の名前が挙がってきたんですね。
直接的な武器は使わず、手持ちのアイテムと知識、そして知恵を使って窮地を乗り切るお話、といえばいいんでしょうか。

主人公は「生存活動研究部」という、いかにもラノベらしい部活に励む高校生。
ボーイスカウトの体験や、アウトドア、サバイバル(ゲームではない)に関する知識が豊富で、通学用の自転車(海兵隊採用のマウンテンバイク)に緊急事態に備えた様々なものを積んでいるという徹底ぶり。
その主人公が、学校帰りに突然異世界に召喚され、持ち前の知識と機転で召喚主とともに危地に立ち向かう、なかなか熱いお話です。


こういうパターンの異世界召喚ものは、使う知識とその加減で、いくらでも血なまぐさくもできるものですが、魔法が生活に密着している分、戦争等で人を傷つけるためには用いられてこなかったという世界観が上手に作用しています。
利用される呪文とその詠唱内容にニヤリとしながら読みすすめられます。二巻も早く買ってこなくては。

河東ちかラノベなび