「奇跡だ! よく戻ってきたな!」
 ベッドを取り囲んだ人々が、各々驚きの声を発している。
「不思議だな。君は本当に亡くなっていたのに」
 医師が聴診器を一真の胸に当てながら、困惑の表情を浮かべていた。
(第二章 より)


いつかした、約束を Another Life

作者の如月さんは、私が「ライトなラノベコンテスト」に参加したときに(勝手に)運営していた、
勝手にピックアップ! ライトなラノベコンテスト参加作品紹介 で、一番はじめに取り上げさせていただいた、「上村誠一郎の日常」の作者さんでもあります。
あの作品がなければ、紹介ブログは生まれなかったのです。
有り難いことに、こちらが勝手に紹介させていただいたのに逆にお礼を言ってくださる方が多いのですが、あのブログがもしいくらかでもお役に立てたのだとしたら、最大の功労者はこの如月さんということになります。

「上村誠一郎の日常」のあとは、告知屋 ~君が見た運命、僕が見る未来~ (impress QuickBooks) を読ませていただき、その流れでこの「いつかした、約束を Another Life」の出版をお知らせいただきました。

妻と二人の子供に恵まれ、仕事も順調の主人公、三枝木一真。大事なプレゼンを翌日に控えた夜、暴漢に襲われて命を断たれてしまった・・・はずなのに、目が覚めたらそこは病院。 
病室にいたのは全く見知らぬ男の姿をした自分。
新たな名前と体で、一真は愛する妻と子供、そしてもといた会社と同僚達を守るために奔走します。
いっぽうで、新しい体のもとの友人であった花怜との関係も微妙に展開していき・・・

女性視点から見ると、登場する女性達が若干「男に都合のいい女」ばかりな点が気になりますが、最初は姉御肌気質だった花怜がだんだん弱さを見せていく課程などごく自然で、さすが人間観察に長けた作者さんなのだと感心します。


如月さんは エブリスタでも新作を公開してらっしゃいます。専門知識がなければなかなか書けない上に、後半のとても熱い展開。社会人ライトノベルに飢えている方におすすめです。

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C・ウイルス 如月遊季 エブリスタ