「ど、どうもおじゃまします」
「誰だよ?」
「グランさん、初対面の方に凄んじゃダメですって。どうも、はじめまして」

「あ、どうも、よろしくお願いします、えーっと、あなた方は」
「人に名前を聞くときはまず名乗れ」
「あっはいすみません」
「だから凄んじゃダメですって、この人は傭兵のグランさん、僕は神官のエレムです」
「は、はい。僕は御岳登といいます」
「ミタケノボル? 初めて聞く名前だな」
「だって初対面ですし」
「しかも喋り方がお前とかぶるな、俺はいいけど『どくしゃ』ってのが混乱するんじゃないか?」
「ほとんど誰も読まない企画だからいいって、天から声が降ってきましたよ」
「投げやりだなぁ」
「でも、ほんと初めて聞くな。お前、生まれたのいつ?」
「えーっと、フォルダができたのが7月2日なので、ほぼ一週間前ですね」
「あー、それで初めて聞く名前なのか。でも何で今になって突然・・・」
「そのちょっと前に、職業恋愛喜劇が主題の創作競技会についてぶつぶつ言ってましたよね」
「あー、それでいきなりこしらえたのか。どおりでこの辺とかこの辺の形がまだぼやけてるのか」
「ぼやけて見えますか・・・、僕にはあなたたちはとてもくっきり見えます」
「そら年季が違うからなぁ。俺達がこの場所に押し込められて、もう二桁以上になるはずだぞ」
「その期間の半分くらいは冬眠状態でしたけどね・・・」
「よく思い出されたよなぁ・・・」
「あのぅ・・・しんみりしてるところを悪いんですが、上から、ちゃんと話せと声が」
「あ、ああ。で、なにしにきたんだっけ?」
「だから、職業恋愛喜劇の創作競技会に絡んだなにかじゃないですか?」
「同じフィールドで話してるんだから、今はちゃんと『お仕事ラブコメ』って言えばいいじゃないですか」
「うるせぇよ、俺達には俺達なりに背負ってるもんがあるんだよ。え、でも、お前、つーことは『恋愛』する主人公なの?」
「あ、その・・・」
「なぜ言い淀むんですか・・・」
「・・・やんわりとそれっぽいものもあるんですが、そのぅ」
「だーからアレにそういう感性(センス)はないんだって」
「少しでも期待した僕が馬鹿でした・・・」
「僕がけなされてるわけじゃないのに、なんか傷つくなぁ」
「でも形ができちゃったから、参加する気でいるんだろ」
「してもらわないと僕の存在意義がなくなっちゃうじゃないですか」
「で、どんな世界の、どんな話なんだ?」
「世界は、現代日本ですよ。僕の母親が、実は××××××××で、地元の×××××××の××××××に出たことから話が」
「なぜ伏せ字になるんです・・・」
「あ、あれ?」
「その辺は読んでのお楽しみって、だったらこいつをここに呼ぶなよ」
「気が済んだからもういいって言ってますね・・・」
「えええ? なんにも喋ってないですよ!」
「え、マジで終わり? 中途半端に呼び出してに勝手に放り投げるのやめろよ!」
「こんな、番宣に来たバラエティ番組で体張ってゲームに出たあげくに尺がもらえないお笑い芸人みたいな落ちは嫌だぁ」

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