アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。 《amazon商品説明より》



思考の整理学 (ちくま文庫)
私が持っている帯の煽り文句は、「東大・京大で一番読まれた本」
本屋さんの棚で目が合って、なんの気なしに買ってみました。


冒頭、ちょっと丁寧すぎてくどいかな、と感じたんですが、これが後々の「アイディアを寝かせる」「忘れる」「熟成させる」「カクテルを作る」といった著者なりの定義を判りやすくしてくれます。
仕入れた情報をどう整理するのか、生まれたアイディアをどう発展させるのか。
生まれてきたけれど、うまく熟成できず使えないものもあります。それらをどうするのか。

個人的に私がとてもとても共感したのは、「しゃべる」ことでアイディアが潰されてしまう、という危険性。

私はこの点で、二度ほどとても痛い目を見ていて、
人に話して意見を求めた結果、そこで成長を止めてしまったアイディアや、
自分のなかで温めていたものを、人に説明するために一旦形にしたとたん、それを完成形にするエネルギーを奪われてしまったものがあります。
形にするのをあきらめてしまったわけではないですが、再び動き出すまでにもう少し時間が掛かりそうです。

ものをつくるひとや、それに関わる人にはぜひ、154ページからの「しゃべる」を読んでいただきたい。



その他、
ツイッターで呟いていると、ブログを書く気力がなくなる、というのも、前から気付いていたのですが、この本を読んで、その理由がはっきりしたというか、
自分で普段漠然と感じていたことを、自分以外の人もやっぱり感じていたんだ! と知ることができて嬉しくなったものでした。

そしてこれ、初版が1986年。
やはり人の本質、必要としているものは、そう簡単には変わらないものです。

ねこみみ