アリの祖先はどこから来たの?アリにはいったいどのくらい種類がいるの?働きものの代名詞のようなアリだけど、必要なとき以外は働かないって本当?アリの 魅力にとりつかれ、日本はもちろん海外へも調査の足をのばしてきた筆者がざっくばらんに語った、ありとあらゆるアリの話。  《amazon商品説明より》


アリの生態 ふしぎの見聞録 -60年の研究が解き明かすアリの素顔 (知りたい!サイエンス)
次作の資料として、いろいろアリ関係の情報を集めていたら見つけたこの本。
専門的なお話を、非常に読みやすく掘り下げていて、気がついたら資料目的なのを忘れて読破していました。

アリは非常に身近な存在であるはずなのに、いかに私たちがその情報を得ていないかは、目から鱗どころの話ではありません。
アリと生活を共にする「好蟻性」の生き物のお話も、ギブアンドテイクを越えた謎に包まれています。

アリの知識もさることながら、著者がアリの研究にたどりつくまでの経緯も面白いです。
専門家は専門分野以外のことはあまり明るくないのかと思ったら、ジュラシックパークで使われた「琥珀の中の蚊」の例から広がる古代昆虫の研究事情も興味深いです。
琥珀の、宝石外の用途については、今回初めて知りました。

私は「頭のいい人ほど、専門用語を多用せず、判りやすく素人に説明できる」と思っていますが、著者はまさにその通り。エンターテイメントにも目を向け、話術も巧み、そしてアリの話はとてもおもしろい。
視野を広げるためにも、多くの人にお薦めしたい一冊です。


ねこみみ