このタイトルで、「自分に影響を与えた衝撃的な~」と考えた方。
かかったな、と言っておきます(笑

ということで、たまには自分自身のことなど。


私の父は古い農家の次男で、勉強する暇があったら働けと言う家の圧力の中で勉強し、
公務員(といっても事務系ではないです)になったそうです。
父は勉強の大切さや、学ぶためにどれだけ苦労したかなどは一切語りませんでした。
ただ、私が中学に入り、自分の部屋として割り当てられた部屋の本棚には、父が学生の頃から読みためていた本が詰まっていました。

古い文学全集を、たまにブックオフで見る機会があります。
水色の箱に入れられ、カバーは透明だけど縦にでこぼこがついている。そんな本がぎっしり。
全部読んだはずですが、記憶に残っているのは南総里見八犬伝くらいですね。
でも、ちゃんと当時の文庫本などもありました。
私は子供の頃から本が大好きでしたから、暇があれば父の蔵書に目を通していました。


そんな中、記憶に残っている本。
文学と言うよりは、今で言う「キャラノベ」に近いものだと思います。
全編通しての主人公は若いサラリーマン。彼を中心に据えながら、同じ職場の同僚達にスポットも当てた短編集です。コメディタッチの恋愛ものだったような気がします。

主人公の名前は、だいご(大伍か代伍か、とにかく後ろに伍がつく名前)くんでした。
でも、その主人公のエピソードってあんまり記憶になくて、ストーリーをはっきり覚えているのは同僚男性の話。

彼はある日、折りたたみ傘を同僚の女性に貸してもらいます。
その傘を、なにかの弾みで壊したのか、あるいはお礼になにか買ってあげようと考えたのか、とにかく彼は、同僚女性のためにプレゼントを計画します。
女性にあげるものなので、本人も誘おうと考えた辺り、なかなか気が利く人だと思います。
でも、彼はとてもしっかり者で、プレゼントの費用を捻出できると確定するまでは、買い物に行きません。
なにをしたかというと、かかる費用分を、先に残業で捻出したのです。

その話の結末を、実は覚えていないのですが、
ラノベの走り的なお話で、楽しかった記憶だけが残っています。
主人公の だいご くんが、最終回で、会社の屋上で思い人の同僚女性に告白してハッピーエンドだけなのはなぜか記憶にありますが、どうしてそうなったかはまったく覚えていません。

私の人生に大きな影響を与えたかと言えばそんなことはなく、
でも今でもたまに、ふと思い出します。
父が持っていた本なので、もう40年以上前の本かも知れません。
心当たりのある方、ぜひご連絡下さい。なにもでませんけど。


こんな懐かしむような話をしてますが、
父はまったく元気なのでご安心を。


ねこみみ