さて、先にあげた「ママゴン猛襲」に話をもどしてみましょう。もしもこの絵が、シッチャカメッチャカで、何をかいたんだかわからなければ、おもしろがるのはきみ一人ということになります。しかし、その似顔絵がおかあさんにそっくりだったとしたら、それを見たおとうさんもクスクス笑い出すでしょう。さらに、ここからストーリーを発展させ、ママゴンの活躍ぶりをドラマチックに、ダイナミックに、あるいはロマンチックにかきあげれば、きみの友だちもおもしろがってくれるでしょう。さらにさらに、そのストーリーが大傑作であれば、印刷されて雑誌にのって、日本中の人がおもしろがってくれるかもしれません。ただし、おかあさん以外は、ですがね……。(はじめに より)


藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)続きを読む